ヨコトビ、キノウ

ジブンのために、ダレカのために、ササイなことでも。

再び静脈瘤破裂 第二の治療編

前回の続き。

静脈瘤の治療後、点滴も抜け食事も全粥になりました。さらに久しぶりのシャワーまで。さすがに高い部屋だけあって、トイレもシャワーもついてます。(…でもさ、重篤患者用にナースステーションから一番近いエリアの個室が一番充実してるってどうなんだろう。16,800円のこの個室にしばらくいたけど、シャワー使ったのは一度きりだし…)

そんなおり、担当のT先生が血液検査の結果を持って来ました。基本的に回復していってる状態なんですが、唯一危険な値が。それは血小板です。子供の頃から血小板が少ないと言われていたのに、肝硬変でさらに少なく。そしてこの時の結果が、たしか1.6万だったような。

血小板は正常基準にある程度の幅があるのですが、その下限が15~16万程度(病院によって異なる)。その下限の10分の1です。さらに、2万を下回っていると口の中や鼻、悪いと頭蓋内出血も起きうるそうです。それくらいまずい状態。この入院前は3~4万程度を保てていたのに、いきなりそんな事態に。

そしてT先生から新たな治療についてのお話を受けました。前に書いたこともあるんですが、PSE(部分的脾動脈塞栓術)です。これを行う目的は、門脈圧亢進症を軽減し静脈瘤の発生をなるべく抑えることと、同じく門脈圧亢進症による脾機能亢進症を抑えること(脾臓に必要以上に血液が流れ、そのせいで血小板が破壊されすぎるのを抑える)です。まぁこのへんの知識は先生からの説明を自分なりに理解して、あとネットで知った情報を混ぜてるので、素人が間違ったことを書いてるかもしれません。

いずれにしても、そのPSEをやることになりました。先生からの説明で、足の付根(鼠径部)または肘の内側の動脈からカテーテルを挿入することはわかりましたが、なにぶんはじめての経験なので、いろんな不安が頭のなかにうずまきます。(足の付根だったらしばらく動けないんだよな…)(また尿道カテーテルを入れるのかな…)(痛いのかな…意識はあるのかな…)(場所はどっちからだろう、肘ならいいのにな…)

その後、PSEを行う予定日に近づくにつれ、いくつかのことが決定し、細かな説明がありました。尿道カテーテルはやりません。点滴は当日の朝いれます。当日の朝昼は禁食だけど、夜には全粥の食事が出ます。場所は肘からです。ただし、ついでに肝臓の組織をPSEと同時に首の静脈からカテーテルをいれてとります。…えーーー!首の静脈って、この首にある太い静脈?腕とか足の付根ならわかるけど、こんな顔に近いところから入れるの!?と新たな不安が発生。

そして当日になりました。点滴を腕に入れてもらい、お呼びがかかるのを待っていると、看護師さんがお迎えに。ストレッチャーに移動し、まるで手術のように頭にビニール製っぽいキャップをかぶります。そして、点滴から安定剤を注入し、いざ現場へ。

PSEを行う部屋は、血管造影等を行う部屋を使うようでした(やったことないけど)。というかまぁ、同じようなことですもんね(多分)。そこはなかなかに広く、いろんな機材があったり、先生方が何人もいたりしました。そして中央にあるベッドにまたうつり、PSEの開始です。

長くなってきたのでPSEのことはまた次回…。