ヨコトビ、キノウ

ジブンのために、ダレカのために、ササイなことでも。

二礼二拍手一礼

母が知人に言われたらしい。
あなた(母)がいくら神仏を大事にして毎日祈っていても、本人がそれをやらなきゃ意味がないよ、と。
母が神仏を大事にしているのは、俺の病気のため。従って本人というのは俺の事だ。
「毎朝神棚に二礼二拍手一礼するだけだよ、それだけなんだからやって」
そう言われてもやるつもりはない。


新興宗教の一部(大部分?)を除けば、宗教は悪い物だとは思わない。
というか一般的な神仏なんて慣習に毛が生えた程度のものだし。
ただ、手を合わせることで現世での御利益を期待するなんて理解できない。
それがまず一点。


それと、母は俺が長生きできることを一番に願っているようだけれど、本人はそうではなないこと。
もちろん死にたくはないが、例えば肝硬変だけがきれいに無くなっても、生きていく辛さは変わらない。
いっそあからさまな病人でいた方がまだ気が楽かもしれない。


母は父に二礼二拍手一礼を徹底させたようだ。
以前母に、「そんな体に産んでごめん」と泣かれた。
「そんな事させてごめん」とは思ってる。