ヨコトビ、キノウ

ジブンのために、ダレカのために、ササイなことでも。

入院時の不思議体験

大人になってからの入院体験は確か9回ほどで、子供時代を含めると30回は超えるだろう。なので入院は人より多めに経験していると思う。そのため、ネット上やなにやらで、「個室には入院するもんじゃない(人が何人死んでいるやら)」なんて言葉を見聞きしても個人的にはなんとも思わなかったりするのだけど、その中で2回ほど不思議な(気がする)体験をしたことがあるので書いてみる。

 

ひとつめ。これは全身麻酔下で手術した後の話だ。術後はしばらく個室に入っていたが、もう回復期のこと。その時はベッドを平らにして寝るとどうしても咳き込んでしまうため、ベッドの上半身側を高くしていた。

ある時、看護師さんが「○○○○○○の検査をやりますね」「一度ナースステーションに戻って準備してきますので、部屋の外で待っていてください」と声をかけてきたので、ベッドから起きて個室の外に出てみた。すると病棟は薄暗く、全体的に照明が落とされていた。しかもさっき声をかけてきた看護師さんの後ろ姿も見えない。あれ?と思って病室に戻り、部屋の時計を見ると深夜2時だった…。

夢でも見ていたのかなぁ(夢かーい、ちゃんちゃん)。まぁただ寝ぼけただけだと思うけど、看護師さんの声というか言葉がやけにリアルだったので今でも時々不思議に思い出します。

 

ふたつめ。高熱が出て、肝臓関係の数値が悪化したため緊急入院した時のこと。この時は大部屋(6人部屋)に入りました。6人部屋の場合、トイレと洗面所が病棟共同の場所を使うため、点滴台をガラガラと押しながらトイレに行ったもんです。

不思議な事が起きたのは、ようやく高熱が下がった夜のことでした。いつものように点滴台を押しつつトイレに行き、部屋に戻りました。自分のエリアのカーテンを開け、さて寝ようとしたら、ベッドに見知らぬお婆さんが丸くなって寝ている!なななんだ!このお婆さんは何なんだ!?

…まぁこの話のオチは自明なので伏せておきます。

 

これだけ入院していても結局不思議な事なんて特にないんですよね。そんなことよりも治療の過程や苦痛のほうがよっぽど怖いです。

ああもう一つ。4人部屋でカーテンで仕切られた隣の患者さんが、薬のせいかせん妄(意識混濁や錯乱等)状態になり、おもむろにカーテンを開けてこちらをジッと見つめたままよくわからない言葉を話しかけてきたことがあったけど、あれはリアルに怖かったなぁ。