ヨコトビ、キノウ

ジブンのために、ダレカのために、ササイなことでも。

再び静脈瘤破裂 腹水編

さて、前回の続き。

PSEの苦痛がひどくなった後から、どんどん体重が増えていきました。

なぜか突然全粥が食べられなくなり、苦痛もあって食事がほとんど取れないはずなのに、体重が以前より増えているのです。また、体を起こすことがすごく辛くなったけれど、痛みだけじゃなくてお腹がつかえてるせいもあった。

そう、腹水です。PSEの苦痛がコントロールできるようになった後は、腹水の対処です。

 

まずは腹水の確認。お腹に針刺して抜くのです(PSEの時に刺されかけたけど、結局ここで刺されました)。

担当T先生「お年寄りと違って若くて腹膜がしっかりしてらっしゃるので、腹膜にちゃんと麻酔を…」

研修医「はい…」

わたし「いてて、あいた」

T先生「代わるね。これで腹水の色が透明ならいいんですけど」

わたし「なるほど。量はどのくらい抜くんですか?いてて」

T先生「この注射器分だけですね、あまり抜くのは良くないので」

わたし「あ~そうなんですか…、いてて」

看護師「喋ってるから(苦笑)」

結局採取した腹水は濁っており、検査後、「特発性細菌性腹膜炎(SBP)」であることが判明しました。点滴で抗生物質を投与です。

また腹水対策として、アルブミンの点滴(食事が取れず下がっていた)と利尿剤の投与が決定しました。

その後どんどん体重が減り、再び腹水を採取してSBPの改善も確認できました。

 

やがてT先生から、来週頭の検査で問題なければ退院を…との待望の言葉が出てくるようになったところで次回退院編に続く。