1年ぶりの造影CT
造影CT撮って来ました。(撮ったのは6/14、書いてるのは6/16)
正直慣れっこなんですが、今回は念を入れて水分を補給。午前中は仕事していたので、仕事しつつ水を飲み、病院でも水を飲み、検査室へ。
渡された問診票にいつもどおり記入するのですが、そこでひとつ発見。今回からは利尿剤を飲んでいますか?に「はい」と答えないといけないんだね。はいはい。
そしたら検査室の看護師さんに、「念のためもう一度水を飲んで待っていてください。自販機で売ってますから」と言われ、しょうがなく水を飲みつつ待つこと30分程度。もうお腹たぷたぷだよ~、今まで大して水分とっていなかったけど(これはよくない)、別に問題なかったのになぁ。
そしていざ検査。う~、例によって造影剤はいった直後は気分良くないなぁ。ん、くしゃみ。「へっくしゅ、へっくしゅ」、うわー鼻が痒い!目が痒い!喉の奥が痒い!!うー、あと2回撮影するのか、耐えなきゃ!というかこれって造影剤のアレルギー反応だよね、間違いなく。
検査が終わっても痒みは続き、看護師さんに血圧やらサチュレーションやらを測られるしまつ。「先生に見てもらいますね」え、そんなに大事?くぁ~痒い。そして放射線室に詰めている先生登場。「痒いですか?喉の奥も?」「ええ痒いです」「う~ん、じゃあアレルギーの薬を使おうと思います。15分くらいで終わりますんで」「はい」。
アレルギーの薬は、点滴(造影剤→生理食塩水に変更済み)の途中から2種類入れられました。その間再び血圧とサチュレーションを測り。肝心のアレルギー反応はどんどん楽になっていきました。
その後また先生が確認し、とりあえず大丈夫でしょう、何かあったら連絡ください。ということでようやく終了。とにかく初めての経験でした。
その後、なんとなくだるいような感覚はあったものの、特に問題なし。それにしてもどうして今回はこんなに反応したんだろう?利尿剤のせい?ただ尿は特別出てないし、これでもかっていうくらい水も飲んだんだけどなぁ。あとはたまたま体調が悪かったとかもあるんでしょうか。別に悪くもなかったですけど。
通院日
今日は血液検査&診察日。
血液検査はおおむね問題なし。CRPも久しぶり(1年以上かも?)に正常値に戻ったし、ビリルビンやその他の肝臓の数値、ヘモグロビン(10.9だった)もいつもより良かった。血小板は相変わらず低くて 3.7万だけど、いつも4万前後を行ったり来たりだし。
ただ、アンモニアが相変わらず高い(146だったかな)。前回は正常値だったのになぁ。例によって羽ばたき振戦を確認したり、様子を聞かれたけど、症状はなし。まぁ高いからといって必ず症状が出るわけでもないし、低くても症状でることはあるので…とは言われた。
で、お腹を触診してる時、右下腹部に傷みを発見。これも前からだけど、痛い時と痛くない時がある。場所はちょうど盲腸の手術をした場所。なので前から「癒着してるのかもしれないね」と言われてたけど、今回は先生もはっきりと抵抗を感じたようなので、ちゃんと調べてみようか、というお話に。
CTにしようか超音波にしようか、先生が考えていたけど、履歴を調べたら最後にCTを撮ったのが1年前だったので、せっかくだから肝臓と一緒に造影剤使って全部検査してもらうことになりました。
1年前のCTを撮った頃といえば、PSEの後遺症で痛みに苦しんでたなぁ。あ、その時のことまだ途中までしか書いてないや。てことで今日はここまで。
SBチューブのあれこれ
こんなブログ記事をたまたま見ました。
http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20071207
内容は救急医療に関することなのですが、目が止まったのはコメント欄。
なっく 2007/12/07 09:39
今ではSBチューブってそんなには使わないのでは?EVLでどうにかするのがデフォじゃないかと。
内視鏡医がいない場合にはSBチューブで一時しのぎ(だれでもいれられますから)しておけと。
まあ、EVLで止められずしかたないのでSBチューブ挿入するような症例は戻ってこれないかと。
しかし、SBチューブ苦しいみたいで(あたりまえか)セデーションがっちりかけてないと自己抜去して修羅場になるんですよねー
戻ってこれないって、生きて戻ってこれないということ?
セデーションてのは薬を使って鎮静させること。
それをしないと自分でSBチューブ抜いちゃって大惨事になる、と。
もしかして、生きて戻ってきて、ピンピンして、旅行にいったり仕事で出張したりしてる自分はとてもラッキーな部類なんだろうか。
あと、SBチューブの苦痛を楽にする薬(?)を使ってもらったのだけど、それはセデーション?
その後も苦痛は感じていたし、意識もとぎれとぎれあったから、セデーションとは違う?
まぁ苦しくても抜去しないだけの理性は保てていたんだけど。
うーん、ますます破裂が怖くなる。
再び静脈瘤破裂 退院編
前回の続き。ようやく最後。
腹水が改善され、担当のT先生から来週頭の検査で問題なければ退院を、という言葉が出た後くらい(!)から、毎日の熱発(37度後半くらいまで)と頭痛、咳に苦しむことに…。といっても辛いのは頭痛くらい。一番辛いのは、退院がどんどん伸びていくこと。
「次の検査で問題なければ退院…」という言葉を3回は聞いたでしょう。そして入院2ヶ月も視野に入った頃、ダメ元でT先生に聞いてみました。
「先生、退院ていつぐらいになりますか?」
「明日できますよ」
「ほぇっ!?」
「明日退院します?」
「あ、はいはいはい出来るものならお願いします」
「わかりました。あとご家族のかた明日いらっしゃいますよね?」
「来ます来ますきます」
「説明しますので、来たら声をかけてください。」
なんということでしょう。というか、どういうことでしょう。もし聞いてなかったら言ってくれたのかな?
母に伝えたら「日が悪いからずらしたほうが…」とか明治時代のような事を言っていたけど、「明日じゃなかったら隣の患者さんの娘を殺す!もう耐えられない!」と強引に押し切りました。
翌日、T先生からの説明です。要約すると、「次破裂したら一分一秒でも早く来てください。あと、いずれ肝臓移植が必要になるでしょうから、一度移植コーディネータから話を聞くことをおすすめします。(現在の病気の状態は)超重症です。」
超重症だけやたら記憶に残ってるw
コーディネータの件は、とりあえずお断りしました。両親にはショックが大きそうなので。
何はともあれ退院です。結局この日がちょうど50日目になっていました。物心ついてから最長の入院生活になっていました。
最後にお礼。
担当のT先生、研修2年目だったH先生、ありがとうございました。H先生も正式に消化器内科に入ったとのことなので、お二人には何かの時にまたお世話になります。
M先生とS先生ありがとうございました。M先生は今年移動になられたようでしばらくお会いできなさそう。S先生は最近の入院時は担当グループの長になられてることが多く、いつもお世話になります。
また、看護士/看護師のM本さん、F田さん、T田さん、H谷さん、O田さん、I泉さん、T久さん、Y越さん、その他の皆さんお世話になりました。
実は年内にもう一度入院するかな、なんて思っていたけど、今になるまで(2013/08末)入院はなく、なんとか無事に過ごせています。
今度入院するときは、緊急ではないことだけを祈っておきます。
再び静脈瘤破裂 番外編
入院中の生々しいログを載せてみる。
血をはいて入院ちう。
— あしたリスク (@mornrisk) 2012, 4月 28
ふと気が付いたのだけど、自己憐憫的な感情を自分は持ってないな。今は。完治できない病気を告知された時以外。つらい時は考えるどころじゃないし。ある意味それすらシールドなのかも。
— あしたリスク (@mornrisk) 2012, 4月 29
仰臥漫録は、これはもうライフログだね。すごい。
— あしたリスク (@mornrisk) 2012, 5月 2
血小板が7000にまで落ちた。いよいよ脾動脈塞栓の覚悟ができるかな。
— あしたリスク (@mornrisk) 2012, 5月 4
PSEと経頚静脈的肝生検の後遺症がつらい( ; ; )
— あしたリスク (@mornrisk) 2012, 5月 9
ようやくPSEの後遺症が楽になってきた。今日は今のところ熱はないし、便もでたし。ただお腹の違和感は徐々に良くなってるもののまだ常に感じられるし、食事も十分には取れない。
— あしたリスク (@mornrisk) 2012, 5月 13
昨夜は熱も無くカロナールすら飲まなかったら、お腹のだる痛さでなかなか寝付けなかった。これはこれで辛い…。
— あしたリスク (@mornrisk) 2012, 5月 13
なかなか辛いなぁ。明日当たりに造影CTか?金管日食は見たかったんだけど、そのためには今週中に退院しなくては。でもこのままじゃ無理かなぁ。
— あしたリスク (@mornrisk) 2012, 5月 13
iPhoneのプレイリストに作って置いたアガる曲リスト、いきなり泣いてしまった。中学時代に夢中になったアルバムの中の一曲だ。
— あしたリスク (@mornrisk) 2012, 5月 14
ダメだ。今はまだ泣いてばかりで聞いてられないや。
— あしたリスク (@mornrisk) 2012, 5月 14
残りの短い半生、何をしよう。何がしたいんだろう?少し、体を使いたい気がする。
— あしたリスク (@mornrisk) 2012, 5月 14
あの状態で、尽きない欲を持ち続けた正岡子規は本当にすごい。とても真似出来ない。あと、この前のサンジャポで特集された末期ガンの女の人。自分が残したいものは何だろう。どうせ退院したらもとののほほん生活に戻るだけだから、今のうちは病人気分に浸っておく。
— あしたリスク (@mornrisk) 2012, 5月 14
ダメだ。弱ってる。あの人とあの人とあの人とあの人に会いたい。ただ話したい。多分弱音じゃなくて、笑い話がしたいだけ。その人たちとなら、笑い話にできるから。
— あしたリスク (@mornrisk) 2012, 5月 14
昨夜は特に痛みもなく快適だった。担当医から家族に何か持って来てもらって食べても良いとのことで、大好きなフルーツを要望。こうなると現金なもので、木曜の造影CTで充分な塞栓が確認できればひょっとして早く退院出来たりして、なんて考えてしまう。
— あしたリスク (@mornrisk) 2012, 5月 14
頭を洗ってもらって、食事もいつもより食べて、元気になったつもりでいたら、腰とお腹が痛い。午後はずっと横になっていよう。
— あしたリスク (@mornrisk) 2012, 5月 15
痛い痛い痛い。やばい。
— あしたリスク (@mornrisk) 2012, 5月 15
辛い。とにかく辛い。緊急造影CTの結果、胸膜炎を起こしているようだとも。はやく痛み止めplz.
— あしたリスク (@mornrisk) 2012, 5月 16
お腹が苦しい。痛い。辛い。苦しい。
— あしたリスク (@mornrisk) 2012, 5月 17
お腹が膨れている。腹水に違いない。
— あしたリスク (@mornrisk) 2012, 5月 18
ここ数日の腹痛の原因らしきものが判明。胸膜炎とかではなくて、脾臓が大きすぎるため、塞栓からの炎症が時間差を置いて発生してる模様。一昨日の朝の採血結果と今朝のものを比較すると、炎症反応が10倍以上増えている(今朝のほうが)。これがピークならいいのだけど。
— あしたリスク (@mornrisk) 2012, 5月 18
体重が先週と比較して3kg以上増えた。全部腹水だ。苦しい。
— あしたリスク (@mornrisk) 2012, 5月 19
利尿剤としてラシックスが処方された。始めてなのでどの程度効くのか興味と不安が。
— あしたリスク (@mornrisk) 2012, 5月 21
ラシックス、今日のところは全然効かない…。お腹苦しい。
— あしたリスク (@mornrisk) 2012, 5月 21
体重が、最低記録から5.8kg増えた。これもうご飯が苦痛。動くのが苦しい。
— あしたリスク (@mornrisk) 2012, 5月 22
もう、このお腹、限界。
— あしたリスク (@mornrisk) 2012, 5月 22
明日からアルブミンの投与が決定。また、ラシックスを服用以外に追加することにも。それまでが辛い。今夜も寝れないな…。
— あしたリスク (@mornrisk) 2012, 5月 22
アルブミンの投与とラシックスの注射で大分水が出て楽になった。
— あしたリスク (@mornrisk) 2012, 5月 23
ところが腹水を抜いて調べたら、細菌性腹膜炎になってるそうな(´・ω・`)
— あしたリスク (@mornrisk) 2012, 5月 23
熱はないけど熱っぽい。
— あしたリスク (@mornrisk) 2012, 5月 24
利尿剤を続けて体重は着実に落ちてるけど、でもお腹はまだだいぶたぷたぷ。
— あしたリスク (@mornrisk) 2012, 5月 26
そして地味な腹痛と37度後半の熱発、しんどい頭痛が続く…。またロキソニンもらおう。
— あしたリスク (@mornrisk) 2012, 5月 26
ラシックスの服用だけになったら尿が出ずまた体重が増えてしまった。注射じゃないと効かないよぅ。
— あしたリスク (@mornrisk) 2012, 5月 28
ラシックスとアルダクトンを服用しても、目立った利尿効果はなし。ただし、アルブミンが増えたせいか、体重は数百グラム単位で減っている。
— あしたリスク (@mornrisk) 2012, 6月 1
あとは午後から夜にかけて出る咳と熱。そのため、明日採血とレントゲン。CRPが増えているようなら再度点滴再開だ。
— あしたリスク (@mornrisk) 2012, 6月 1
CRPが上昇していたため、三日間抗生剤を朝夕点滴開始。今度はユナシンというやつ。レントゲンには異常はないから、咳が続くのは腹水で横隔膜が刺激されるからじゃないかと。
— あしたリスク (@mornrisk) 2012, 6月 2
抗生剤投与三日目。熱発は相変わらず。咳も変わらず。腹水目立って変わらず。体重微減中。
— あしたリスク (@mornrisk) 2012, 6月 4
肝移植を口に出された。長期的な治療としてはそうなると。分かってるけど、口にされるとつらいなぁ。移植したひとの手記的なものはいくつも読んでるけど、自分の身に置き換えると不安が大きい。
— あしたリスク (@mornrisk) 2012, 6月 7
ダイアートという利尿剤を追加してもらったら、尿が出て来た。昨日分はトータルで1000ccいかなかったのに、今日はこれまでで同じくらい出てる。
— あしたリスク (@mornrisk) 2012, 6月 7
利尿剤がどんどん効いてる。今日はもしかしたら2000ccどころではないかも。それに加えて下痢中。張ったお腹がぎゅるぎゅる鳴りまくり。これ、水分とった方がいいよね…。
— あしたリスク (@mornrisk) 2012, 6月 8
新しい利尿剤のおかげで体重が一気に落ちた。大人になってからの最低重量。ただしまだ腹水あり。実体重はどこまで落ちているんだろう…。
— あしたリスク (@mornrisk) 2012, 6月 8
週明けの採血で問題なければ来週中に退院てことになった。あとは熱はどうか。しかし今日は尿が少ない。昨日出過ぎたか?
— あしたリスク (@mornrisk) 2012, 6月 9
尿はそれなりの量になってきた。感染の原因となっていた腹水が減ったせいか、熱も落ち着いたもよう。
— あしたリスク (@mornrisk) 2012, 6月 9
ふと気付いたのは、まぶたの上の部分がげっそりと凹んでいること。馴染みの看護師さんと「顔のお水が減った?」「なにそれ、顔水?」という会話を。脱水しかけてるとなるようなので、水分を取るようにしないと。
— あしたリスク (@mornrisk) 2012, 6月 9
年寄りはだめだ、腹がたつ。
— あしたリスク (@mornrisk) 2012, 6月 11
健康な人生送ってきた人が80近くで極々早期の胃癌が見つかって、それで大騒ぎして、いざ治療が済めば他人に気の持ちようを語る。
— あしたリスク (@mornrisk) 2012, 6月 11
年齢と同じくらいの入院を繰り返してきた人間に。毎年肝臓に癌が出来てないか、静脈瘤が破裂しそうでないか調べている人間に。破裂して緊急入院して身動きも出来なかった人間に。
— あしたリスク (@mornrisk) 2012, 6月 11
80近くまで何ひとつ大病を患ったことのない人が。そういう能天気な、長生きしてるくせに自分の経験しか物差しに出来ず、他人の背景を慮ることの出来ない人間はさっさと完治して目の前から消えて欲しい。
— あしたリスク (@mornrisk) 2012, 6月 11
ようやく、明日退院。よかった。あと一日いたら、隣の患者さんの娘に怒鳴ってしまいそうだから。
— あしたリスク (@mornrisk) 2012, 6月 13
請求概算たけぇ…。五月六月の合算だとしても…。まぁ差額ベッド代だけで250K超えてるんですが。
— あしたリスク (@mornrisk) 2012, 6月 13
退院せり。当分自宅でのんびり、の~んびり。担当医には超重症と言われてるしね。
— あしたリスク (@mornrisk) 2012, 6月 14
再び静脈瘤破裂 腹水編
さて、前回の続き。
PSEの苦痛がひどくなった後から、どんどん体重が増えていきました。
なぜか突然全粥が食べられなくなり、苦痛もあって食事がほとんど取れないはずなのに、体重が以前より増えているのです。また、体を起こすことがすごく辛くなったけれど、痛みだけじゃなくてお腹がつかえてるせいもあった。
そう、腹水です。PSEの苦痛がコントロールできるようになった後は、腹水の対処です。
まずは腹水の確認。お腹に針刺して抜くのです(PSEの時に刺されかけたけど、結局ここで刺されました)。
担当T先生「お年寄りと違って若くて腹膜がしっかりしてらっしゃるので、腹膜にちゃんと麻酔を…」
研修医「はい…」
わたし「いてて、あいた」
T先生「代わるね。これで腹水の色が透明ならいいんですけど」
わたし「なるほど。量はどのくらい抜くんですか?いてて」
T先生「この注射器分だけですね、あまり抜くのは良くないので」
わたし「あ~そうなんですか…、いてて」
看護師「喋ってるから(苦笑)」
結局採取した腹水は濁っており、検査後、「特発性細菌性腹膜炎(SBP)」であることが判明しました。点滴で抗生物質を投与です。
また腹水対策として、アルブミンの点滴(食事が取れず下がっていた)と利尿剤の投与が決定しました。
その後どんどん体重が減り、再び腹水を採取してSBPの改善も確認できました。
やがてT先生から、来週頭の検査で問題なければ退院を…との待望の言葉が出てくるようになったところで次回退院編に続く。